nubird / peperonia’s blog

月のテレポーテーションに小指を引っかける人の物語

おたまの話

おたまについて。

 

小学生の頃。

給食の時間が終わった後に

おたまで僕の頭を真上から綺麗に殴った女の子が居ました。

額の一番上で、見事な一本がもらえるぐらい綺麗な殴り方でした。

不思議と避けることもなく

 

こちらを見、「おまえー」と言う声が聞こえ

声の方を見た時には、既に綺麗に殴られた後でした。

 

食べ残した(気がするので)

僕が悪かったんだと思います。

 

僕は泣き虫(だった)ので、大泣きした覚えがあります。

 

その後、なぜか知らないが

クラス会議で「Sさんが泣かせた」みたいな話になりました

Sさんは転校生でしたが、気が強く

とてもではないが女子と仲良くなる感じでもなく

女子が擁護することもなく、Sさんが悪い、という論調だけだったように思います。

 

不思議なことに

当の殴ったSさんと、殴られて泣いた僕の二人は

二人ともなぜかクラス会議の間、発言がありませんでした

 

まったくもって不思議な出来事でしたが

根本的には泣いた僕が悪いのだろうと思います

 

あ、今でも僕が悪いと思ってます。

 

 

 

 

その後、僕が小学校6年間の間通っていた

サッカーのクラブチームの合宿か何かで

「殺虫スプレーを使って遊んでいた」とかなんかそんな理由で

コーチも含めて、全員が監督に、おたまで叩かれる事案が発生しました

 

 

ここで、とてもとても重要なことを書いておかなくてはなりません。

 

実は

 

その時

 

僕は

 

一人だけ

 

なぜか知らないが

 

森林特有の、しけっているけど澄んでいる空気

周りをとりめく木々に誘われて

 

一人だけ

 

なぜか知らないが

 

離れた場所まで空気に誘われてお散歩していたので

 

一人だけ

 

僕は

 

『その時、監督にはおたまで殴られては"いない"』

 

のでした。

 

散歩から戻ると、皆が二列か三列ほどに並んでいて

よく分からないので列の一番後ろについてみたら

一番前方では監督がおたまで、ポコンとカーンの中間ぐらいの感じで

頭を叩いておりました

 

「これで全員殴ったな」みたいな感じのことを言ってた気がしますが

とてもではないが「殴られていません」とは

流石によう自己申告せなんだので、そのまま終わりました。 

 

 

その晩、随分冷え込んだのですが

 

僕は毛布を複数枚持っていってたのですが

 

なぜか知らないが

 

起きたら僕の毛布は一枚も手元になくて

 

皆が僕が持参した毛布にくるまれていました

 

 

僕はその時「一枚ぐらい残しておいてくれたらいいのに」と

思いつつ

 

特に風邪を引いたわけでもなく

 

皆がぬくぬくしているように見えたので

 

なんかこれで良かったんだろうな

 

って

 

思いました

 

昔の話です

 

懐かしい、昔の、話です

 

なお、その毛布は

間違っていなければという前提ですが

今、僕の手元にありまして、普通に使ってます。

元々は親が使ってた毛布です。

大きいサイズなので、僕が引っ越す時に勝手に持ってきました。 

 

 

これが原因なのか分かりませんが

(解説:ここでいう「これ」というのは、二つのおたま事件を指します)

 

僕は二十歳の頃

 

なぜか

 

人に対してデコピンをするという

 

謎の悪癖が発生していました

 

直接聞いた話によると

 

「僕のデコピンはなんか知らんがめっさ痛い」

 

と評判でした

 

 

今では反省してます。当時デコピンした皆、ごめんなさい