nubird / peperonia’s blog

月のテレポーテーションに小指を引っかける人の物語

えーりん 右腕が上がったページ 転載

 

J2上位対決は4-1で熊本が快勝

 

明治安田J2では2位の新潟と6位の熊本。天皇杯2回戦がデンカビッグスワンスタジアムで行われた。4,135人の観客が詰めかけた一戦は、4-1でアウェイの熊本が勝利した。

直近のリーグ戦から中2日の新潟は、11名を丸ごと入れ替えたフレッシュな顔ぶれ。「リーグ戦で出場機会が与えられていない数名の選手は起用したい」(松橋 力蔵監督)という予告通り、阿部 航斗、遠藤 凌が今季初出場。アレクサンドレ ゲデスを1トップ、矢村 健をトップ下に配置した[4-2-3-1]でスタート。高卒ルーキー西村 遥己もメンバー入りをかなえた。

対する熊本は2名を入れ替え、杉山 直宏、坂本 亘基の両ウイングが先発入り。髙橋 利樹を1トップ、伊東 俊をトップ下に置く[3-3-3-1]のフォーメーション。新潟県出身の東山 達稀もベンチメンバーに名を連ねた。

最初にスコアを動かしたのはアウェイの熊本。8分、右CKを獲得すると、キッカーは三島 頌平。グラウンダーのパスを受けた河原 創のアーリークロスから、菅田 真啓がヘディングで合わせて先制に成功する。

しかしその3分後、新潟は矢村のパスを中央で受けたシマブク カズヨシが小見 洋太に渡すと、小見のシュートがネットを揺らして、1-1の同点に追いつく。

その後は新潟がボールを握り、熊本が前からの守備で奪うとシンプルにゴールを狙う。25分、新潟のビルドアップにプレッシャーを掛けてボールを奪った坂本 亘基がGKとの1対1を制し、再び熊本がリードを奪う。

1-2で迎えた後半も、徐々に熊本にボールを握られ、自陣で構える時間が増える新潟。後半から投入された熊本の竹本 雄飛が積極的にゴールに迫る。65分のシュートはゴールラインを割ったが、66分、左深くからの折り返しに中央で合わせてゴール。新潟は1-3とリードをさらに広げられる。

新潟は70分、谷口 海斗、高木 善朗、松田 詠太郎を投入。攻撃の選手を一挙3枚代えで立て直しを図る。71分に坂本、72分には杉山にシュートを打たれたが粘り強くしのぐと、高木がライン間でボールを収めて徐々に熊本陣内で攻撃の時間を増やしていく。

81分には高木がミドルシュートを放つが惜しくも枠外となる。82分、熊本のGK佐藤 優也が足を痛めたそぶりを見せたが、交代はなく試合は進む。84分には東山が途中出場でピッチに立った。85分、谷口、小見が再三ペナルティーエリアでシュートを放つが、ブロックされてしまう。すると88分、阿部 航斗のゴールキックを河原が高い位置でカットすると、これがボレーシュートとなってネットを揺らし、リードは3点差になる。

アディショナルタイムの3分も新潟はスコアを動かせず。この結果、勝者となった熊本が3回戦で鳥栖と対戦することが決定した。

[ 文:野本 桂子 ]